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2016年8月24日 (水)

群馬県の卸売業

 興味本位で群馬県の商業統計を見ていたところ、なかなか面白い結果になったのでグラフにプロットしてみた。

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 このグラフは、群馬県の商業統計のうち、2007年と2014年の卸売業商品販売額を比較したものだ。卸売業は地域間に大きな差が出るが、製造業などと同じく地域への収入をもたらしやすい業種であり、また小売業と比べて独自性が高くなりやすいので、地域活性化には重要な産業であると考えられる。

 さて、この図を見ると、前橋市の数値が7年間で3分の1未満に激減していることがわかる。逆に、高崎市は約1.7倍になっている。これは、ヤマダ電機が2008年に本社を前橋市から高崎市に移した影響だろう。なお、カインズが高崎市→本庄市に本社を移したのは2012年なので、このグラフはその移転も反映されている。
 グラフから見ると、卸売業については、ヤマダ電機の分を除いても、前橋市よりも高崎市のほうが明らかに優勢であることがわかる。卸売業の分野別に見てみると、2014年のデータでは、農畜産物、鉄鋼製品、再生資源、その他機械器具など、一部の原料系の卸売業については前橋市のほうが上回っているが、それ以外の分野(特に最終製品)は軒並み高崎市のほうが上回っている。確かに商都高崎と言えそうだ。

 2014年時点で、群馬県内のうち前橋市+高崎市のシェアが70%を占め、その他の市町村は約30%だ。その中で意外に検討しているのが館林市とみどり市だろう。館林市の人口は、桐生市や渋川市よりも少ないが、卸売業商品販売額では太田市・伊勢崎市に次いで5位にランクインしている(ただし、近年の減少が著しい)。さらに、人口5万人程度のみどり市が、人口規模では同規模の藤岡市、沼田市、富岡市、安中市を大きく上回っている。

データ(単位: 百万円)

地区名2007年2014年
前橋市 2,013,538 631,751
高崎市 1,320,166 2,248,719
太田市 459,147 453,247
伊勢崎市 238,552 255,891
館林市 205,421 135,077
渋川市 76,400 78,842
桐生市 51,399 47,938
みどり市 43,875 37,483
沼田市 28,006 18,644
藤岡市 27,390 23,733
富岡市 16,183 14,509
安中市 14,017 11,372
郡部 210,175 176,840
合計 4,704,269 4,134,046

(商業統計平成19年、平成26年より)
注: 旧富士見村は、2007年では郡部、2014年では前橋市に含まれる。旧吉井町は、2007年では郡部、2014年では高崎市に含まれる。

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