銚子電鉄・情報化時代の地方鉄道会社
銚子電鉄が関東運輸局より受けた業務改善命令は、枕木の腐食や踏切設備の老朽化に対する指摘であったらしい。
鉄道事業者として業務改善命令を受けることは恥ずべきことだが、ここ10年間の同社の状況を見れば、安全に対する投資を軽んじていたというより、資金難のために更新費用を捻出できなかったことが明らかで、同社が非難されるべきことではないだろう。ただ、だからと言って安全性をおろそかに出来ないのが鉄道事業者である。今まで持ち前のアイディア力と機動力で様々な困難を切り抜けてきた同社、今回も何とか無事故で切り抜けてくれることを切に願いたい。
前回の記事では書き忘れたが、銚子電鉄は現在でも1時間あたり2~3本という、地方の小私鉄としては比較的高頻度の運転をしている。「ぬれ煎餅」ばかりではなく、同社の努力が見られる点である。
ところで、今回は銚子電鉄がホームページやブログを使用して情報発信をしている。ほかにも鉄道事業者自身がブログにて情報発信しているケースとしては、三陸鉄道や山形鉄道、明知鉄道などがあるが、この形態での情報発信はなかなかうまく行かないことが多いようだ。
それに対して今回の銚子電鉄は、最初の衝撃的な「お願い」を掲載して以来、状況説明のためにブログを立てて、ほぼ毎日状況を報告している。さらに今回の業務改善命令についても、ブログおよびホームページに当日中に情報公開をしており、それに対して利用者から多くのコメントが寄せられている。鉄道事業者がこれだけ情報交換に成功しているケースは滅多になく、今回のケースは地方の中小鉄道会社にとって、参考ケースとなるかもしれない。
無論、銚子電鉄の方はそんなことを意識しているのではなく、支援元である全国のぬれ煎餅の購買者に対して、説明責任を感じて一所懸命に説明していらっしゃるに違いない。しかし、そうしたひたむきな思いが、21世紀のメディアによって広く詳細に伝えられているのである。
| 固定リンク
|
« 煎餅が電車を走らせる | トップページ | 鹿島鉄道 »


コメント