2016年8月30日 (火)

佐久平地域は地域活性化に成功したのか

 北陸新幹線(旧・長野新幹線)の駅の中で、開通後に特に大きな変化を見せたと言われるのが佐久平駅だろう。新幹線が開業する以前は水田だらけだったところが、わずか数年でショッピングセンターが立ち並ぶ、長野県有数の商業地域に変貌したというのは、国土交通省の新幹線整備関連ページにも取り上げられるなど、有名な話になっている。

 それでは、本当に地域の商業が活性化したのかを、小売業の売上高で検証してみたい。

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出所)平成6年、平成9年、平成11年、平成14年、平成16年、平成19年の商業統計より。

注: 各自治体の数値は2007年時点の自治体の範囲で集計。2004年に小県郡東部町と合併して東御市となった旧北御牧村は除外。なお、北佐久郡の数値には軽井沢町を含まない。南佐久郡の数値には内訳が示されていない部分があるため、一部推計値。

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2016年8月24日 (水)

群馬県の卸売業

 興味本位で群馬県の商業統計を見ていたところ、なかなか面白い結果になったのでグラフにプロットしてみた。

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2016年1月13日 (水)

地域外への販売強化政策の落とし穴

 前回は、地域に係る取引を4種類に分類し、地域活性化のためには、その中で域際収支が黒字になる取引が重要であることを示した。前回も示したこの図によれば、域際収支が黒字になる取引は(c)と(d)である。そして、地方自治体によっては、地域内の企業が地域外に商品を販売することを促す政策を実際に施行しているところもある。

 しかし、企業が自助努力として地域外への販売を強化する場合はともかく、地方自治体などが政策的に支援・誘導すると、情報化社会である現代では地域の空洞化を招く恐れもある。

 なぜ、地域外への販売の強化が地域の空洞化を招くのか、それを解く鍵は「情報化社会」にある。


前回のものを再掲)

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2016年1月10日 (日)

地域に関わる取引は4種類ある

 地域活性化には域際収支の改善が不可欠だということはすでに書いた。しかし、実際に域際収支(特に主体的な収入)を改善するためには、地域に住む人たちが何を考えていけばよいのだろうか。複数の場面を想定して順番に見ていきたい。

 地域に関係する商取引は、売り手が地域内か地域外か、買い手が地域内か地域外かを考えると、以下の4種類に分類することができる。この図に基づいて、域際収支がどのように動くかを考えてみよう。


(図は筆者作成)

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2016年1月 2日 (土)

大都市周辺部と地方との条件の違い

 地域の活性化状況を測る上では、域際収支が重要であるという点はすでに述べた。しかし一方で、経済的な活性化よりも、住みやすさやコミュニティ活動の充実などが重要だと唱える人も少なくない。今回は、なぜこのように地域活性化像に違いが出てくるのかを考えてみよう。

 ところで、皆さんは域際収支が良い都道府県と悪い都道府県がどこなのかご存じだろうか。

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2015年8月29日 (土)

群馬県内のNPO法人

昨日、機会があって群馬県内のNPO法人について調べてみたら、ちょっとおもしろい結果が出た。

NPO法人数は、地域の市民活動の活発さをおおよそ反映していると考えられる。そこで、人口一万人当たりのNPO法人の登録数を、市・郡別に算出してみたところ、以下のような順位になった。

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2014年9月11日 (木)

論文(研究ノート)が掲載されました

久しぶりの更新です。前期は忙しくて、なかなかブログの更新に手が回りませんでした。...

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2014年1月25日 (土)

【用語解説】情報化社会とは

[情報化社会] ブログ村キーワード

『情報化社会』という言葉を初めて著書名に使用したといわれている林雄二郎氏は、著書『情報化社会―ハードな社会からソフトな社会へ』の中で、情報を「可能性の選択指定作用をともなうことがらの知らせ」と定義している(p.56)。

その上で、「社会の情報化とは、この社会に存在するすべての物財、サービス、システムについて、それらが持っている機能の中で、実用的機能に比して情報的機能の比重が次第に高まっていく傾向をいう」と定義している(p.62)。

私も基本的にこの定義を支持している。ただ、この定義はやや抽象的で分かりづらいところもあるので、もう少し噛み砕いて考えてみよう。

※林雄二郎『情報化社会―ハードな社会からソフトな社会へ』講談社現代新書、1969年。なお、現在は2007年復刻版(オンブック)が刊行されている。

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2014年1月22日 (水)

フィッシング詐欺メールを解析してみた

このところ、またフィッシング詐欺メールが多く出回っているようだ。他のブログでも騒ぎが報告されている。

今回は、フィッシング詐欺メールがどのような仕組みで流れているのかを皆さんに知っていただきたく、このフィッシング詐欺メールの内容をあえて解析してみることにした。

なお、私のところに届いたフィッシング詐欺メールは、上記の記事を読んだ人物が、手口をまねて作成した模倣犯かもしれない。メール内の日本語が、上記の記事よりもたどたどしいからだ。

あと、メールのリンクをクリックするときの注意点も簡単に書いておいた。

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2014年1月20日 (月)

情報の外部効果と地域活性化

前回は、地域内の人が地域外の情報に頼ることが、地域外からの購入を促進し、域際収支を悪化させる構造が分かってきた。
ならば、地域外から購入してもらうためには、地域外の人に情報を受け取ってもらうことが必要ということになる。

しかし、情報やメディアの特性を理解せずに、ただ情報発信の量を増やしていると、効果が高まらないどころか、地域の持続性を低下させる原因になる場合もある。

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«情報化が地域に与える影響